(開催報告)6/13 不登校・ひきこもり:こどもが一歩を踏み出すとき(2)

内田良子さんを再度お招きして第2回セミナー、約30名の方に来ていただき大変好評となりました。改めて御礼申し上げます。第2部の個別相談会は日付をまたぐほどの深い話になったとか・・。
詳細はおって公表となりますが、当団体も今年度の新たな事業として居場所づくりを進めていきたいと考えています。
当日の簡単な要約を掲載します。AIの簡易要約ですのでご了承ください。

1. 旧海城学園跡地の活用と「知のアトリエ」の多角的な事業
東日本大震災の影響で2017年に平行となった那須高原海城中学校・高等学校の跡地を活用し、次世代教育のための事業を展開しています。障害者の就労支援(通販)を主軸に、LEDを活用した最先端の果物栽培プラント、地域ラジオの運営、子育て支援、さらには映画やドラマのロケ地提供など、多様な団体が拠点を置いて活動しています。

2. 「不登校」から「引きこもり(8050問題)」への連動性
現在、小中学生の不登校が約35万4,000人であるのに対し、国内の引きこもり当事者は推計146万人に上り、親が80代・子が50代となる「8050問題」が社会問題化しています。引きこもり当事者の多くが自己紹介を「私はいつから不登校になり…」と始めるように、不登校と引きこもりは地続きの関係にあります。

3. 子供が発する身体症状と、限界まで「行きたい」と言ってしまう心理
いじめや不適切な指導で傷ついた子供は、まず頭痛や腹痛などの「身体症状」でストレスを訴えます。しかし、評価や出席日数を気にする親や学校の空気を察し、子供は限界を迎えるまで「学校に行きたい(休みたいと言えない)」と応えてしまいます。親が「休んでいい」と認める頃には、子供はすでに生き倒れるほどの限界を超えています。

4. 求められているのは「支援」ではなく「理解」
不登校や引きこもりに関する書籍や情報は溢れていますが、頭で理解した「知識」だけでは目の前の我が子の問題は解決できません。子供たちが本当に必要としているのは、大人があらかじめ用意した枠組みによる「支援」ではなく、自分をそのまま受け止めてくれる「理解」です。理解されて初めて、子供は自らの足で歩み始めます。

5. 家族が果たすべき「最初の1人」の役割と食事を通じた接点
当事者が部屋に閉じこもり社会や医療との接触を拒絶している場合、環境を修復できる最初の人間は「家族」しかいません。無理に議論をふっかけるのではなく、相手の話をただ聴く「耳を育てる(聞き上手になる)」こと、そして警戒心の強い子供に対して「母親の手作り料理を冷蔵庫に入れておく」など、1日3回の食事や飲み物をフックに少しずつ安心な設定(接点)を作っていくことが大切です。

6. 学校現場の荒廃と「不登校ビジネス」への懸念
現在、小学校低学年(1〜3年生)での不登校やいじめ、暴力件数が過去最多を記録するなど、学校の空気が大きく変質しています。さらに精神疾患で給食・休職する教員も1万人を超えており、余裕をなくした教員による暴言・体罰がクラス全体を緊張させています。国が推進する不登校対策が的外れな一方で、それを出席扱いにすることで利益を得る「教育産業(不登校ビジネス)」の台頭や教育格差も問題視されています。

7. 父親と母親の「学校信仰」のギャップと家族のドラマ
日常的に子供の苦しむ姿を見ている母親に比べ、企業の論理(競争論理)の中で生きる父親のほうが「学歴信仰・学校信仰」が強く、子供を追い詰めてしまうケースが目立ちます。しかし、母親を殴ろうとした息子に対して父親が「俺の女に手を出すな」と一喝して関係が変わった例や、荒れる息子を抱きしめ「親父が生きている間は食わせてやるから焦るな」と言葉をかけ、息子の心を溶かして28歳での大学挑戦へ導いた父親の事例など、親の関わり方が劇的な転機を生むこともあります。

8. 親自身の生き方(ロールモデル)の変化と子供への安心感
かつては、母親が家庭に縛られず社会に出て生き生きと働く姿そのものが、子供に「学歴がなくても世の中で生きていける」という安心感を与えるロールモデルとなっていました。近年ではさらに一歩進み、我が子の不登校経験をきっかけに親自身が公認心理師やスクールソーシャルワーカーなどの資格を取得し、今度は学校やフリースペース側に入って苦しむ子供たちを救う側へと回る、前向きな「生き方のシフト」が多く生まれています。


(当日のイベントページはこちら)

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