本日4月17日の天気は晴れ。最高気温は21℃、最低気温は4℃。桜が見頃を迎えています。
知のアトリエでは現在、古書の寄付を募っております。
ご自宅に眠っている本がもしございましたら、下記リンクの内容を確認の上、ぜひ知のアトリエまで。
もしかしたら、あなたが送った本が、ブログで紹介されるかもしれません。

今日は古書の紹介に行く前に、古書業務の様子を覗いてみます。

登録業務、お疲れ様です。
以前のブログ記事「知のアトリエ、古書業務にズームイン」で少しだけ取り上げた登録業務ですが、那須に到着した本達はここで多岐にわたる状態確認をクリアした後、価格までここで決められます。
価格に関してはどの本も同じ額!……というわけではなく、本の状態、本の種類、本の重さ、相場等々……様々観点から金額を決めていきます。
大まかなガイドラインはございますが、価格に関しては経験と慣れも必要になってきますので、いくらにすればいいのかわからない場合は、古書メンバーが集まって、相談して値段をつけています。
↓↓前回古書業務の様子を取り上げた回はコチラ↓↓

集まった大量の古書は、細かくSKU(受発注・在庫管理を行う、最小の品目数を数える単位)で区分けされています。食堂棟にある書架へ並べる際、また、売れた本を取りに行く際、登録したSKUを確認しながら本を探します。
さて、今登録を行っているスタッフに話を聞いた所、今日は57番代の本を登録しているそうです。

食堂棟移動前の本棚に、57番代の本がどんどん本が溜まってきています。タイトルをみるだけで面白い本もありますね。PowerPoint、Word、Excel等よく事務作業で使っているofficeの本もあるようです。
57シリーズは確か、食堂棟入ってすぐの本棚ですね。行ってみましょう。
~食堂棟 古書書架~

古書が売れた場合、該当する本がどこにあるのか分かるように、棚の両端にある本の番号を、紙に書いて挟めています。
こうすることで、本を取り出しやすくし、スムーズな発送対応ができるようにしております。

よく見てみると、所々隙間がありますね……。
古書は陳列時、詰めてしまっていきますので、隙間ができているのは、それだけ古書が売れたことになります。
57シリーズは状態の良い本や、専門書、実用書、啓発本等をよく見かけます。

ここもかなり空いていますね。商品登録された新しい本がどんどん送られてくるので、整頓しておかなければ。
知のアトリエでは、今日も古書が必要としている方に届けられています。
食堂棟で管理されている数ある古書の中から、今回紹介する本はこちらです。
SKU:578040
著者:宮部みゆき
出版社:PHP研究所
タイトル:きたきた捕物帖
舞台は江戸。謎解き×怪異×人情……。
突然ですが「捕物帖」って言葉の意味、知っていますか?
捕物帖とは江戸時代に町奉行所で作成された捕物(罪人逮捕)の記録のことなのだそうです。
半人前の岡っ引き北一と、湯屋の釜焚きの喜多治、2人の「きたさん」が様々な事件を通して成長していく時代ミステリーです。
宮部みゆきの時代作品は分厚い本が多く、本を読みなれない方からすれば少しとっつきにくいかもしれませんが、読みやすい文章とどこか暖かい雰囲気のある文体なので、江戸のことをよくしらなくても楽しむことができます。
……ちなみに、筆者は宮部みゆきの作品で好きなのは「あんじゅう」です。お話に出てくる「くろすけ」が山芋を頭から被って痒い思いをしている様子が可愛くって、よく読んでいました。

SKU:57840 きたきた捕物帖は、ほとんど新品の様な、良い状態で保管されております。
気になった方は、ぜひ手とってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか? 今回は古書業務、本の紹介と書かせていただきました。
撮影タイミングが合えば、次回は知のアトリエ整備作業の様子をお送りできたらと思います。
季節の変わり目、寒暖差や気圧の変化で身体が追いつかない季節ではありますが、皆様、どうかご自愛ください。
最後にはなりますが、先週妊娠のお話をした雌ヤギ、ボアさんですが、まだ出産しておりません。
産むか、産むかと一同様子を見ていたのですが、気づけば1週間をすぎてしまいました。
遅くても今月中には出産するとのことですが、出産しない場合、何か別の病気の可能性があるそうです。
乳房がかなり張っていたり、お腹が時折動いたりと、中に何かいるような気配はあるのですが、ボアさんが産気づく素振りはまだございません。
今はスタッフ一同、引き続き様子を見て参ります。
続報がございましたら、またこちらに載せていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
